推しは世界を壊し、そして世界を救う。
キミが覚えててくれる限り、アイドルに寿命は無い。
よく70分でここまで綺麗にまとめたと感心しました。
導入から展開が早く、観ていて飽きがこない。
歌って踊ってファンサして!
キミをキラッキランランにしたい!
推しは別に人生を賭ける存在じゃなくて、世界を明るくするもの。
女神アマスにとってかつてアイドルは孤独を埋め世界を明るくし人生を楽しくさせてくれるものだった。
アイドルとは闇に光を灯し 荒野に花を咲かせ 心を大空に旅立たせる存在――
これ別作品のアイドルだわ失礼。
千年を生きるサンゴの精と人間の寿命は違うけど、くれた温もりはずっとある。
……でも公式の供給が永遠に無くなるとさすがに辛くね?
とか無粋な考えが浮かんだ私は最低です。
昭和のアイドルは行方をくらます前にせめて引退ライブをすれば……いやずっと一緒と約束した時点でダメか。
(そもそも日本では突如消えた伝説のアイドル!みたいな扱いされてるよね多分)
アマスに未来を託されたテラが、千年後の推しライブを夢見て眠りにつくシーンで涙腺が決壊した。
公共の場だからある程度我慢してたのに最後で耐えられなかった
泣かずにいられるか!劇場から出たら目が充血してて恥ずかしかったわ。
アイドルプリキュアだからできた話でしたね……思い出すだけで涙が……。
クライマックスでアマスがアイドルプリキュアに「私の寂しさがお前に分かるものか!」と叫ぶシーン、アイドルが「分かるよ!」と即答した時は「ん?」と思ったものの、ウタも大好きな祖母を亡くして塞いでた経験があるものね。
劇場公開前に津田犬回ならぬおばあちゃん回放送したの織り込み済みだったのか…!
キュアアイドルの限定フォームが和装なのも、天照大神の神話から来てるので違和感なくて良かった。
閉ざされた世界は推しの誕生で照らされるのだ。日本の推し文化は創世から受け継がれたDNAってわけ。
アイドルの寿命に関して言及してたのも感動した。ずっとアイドルではいられない、だからこそ今アイドルであるこの瞬間に多くの人の心をキラッキランランにする。キミの心にいる限り、アイドルはアイドルとして存在し続ける。
「キミと」アイドルプリキュア
タイトル回収…
キミプリは持ち歌の歌詞と言いタイトルと言い、込められた想いの伏線回収が綺麗で良作です。
個人的に最高の推しポイントは、プリルンがななとこころと3人に振舞われたピザらしきご飯を1人で食べ尽くすシーン。
これだよ!私の好きなプリルンは!!
さすが本編1話から「半分こ」と言われて渡されたホットドックを一人で食べたプリルンだ歪みねえ……好き。
あと両手にスルメ持ってしがんでるシーン。
離れ離れになったうたとメロロンを心配しててもご飯は喉を通る。
過去に飛んでからずっと何か食べて回転してたなプリルン。
推しが可愛くてポップコーンが美味しかったです。